「練習時間が足りず、全員に十分な打席を与えられない」と悩んでいませんか?実は、練習の質を落とす最大の原因は、打席の合間に生まれる「無駄な待ち時間」にあります。
この記事は、効率的なチーム運営を目指す指導者や保護者会の方に向けて書きました。現役コーチの視点から、回し打ちを「球拾い」にさせない3つの鉄則や、打撃数を2倍に増やす実践メニューを詳しく解説します。
この記事を読めば、ダラダラした空気を一変させ、選手が自ら動く「高密度な練習」を作る仕組みが分かり、チームの成長スピードが劇的に変わるはずです。
なぜ回し打ちは「もったいない練習」になりやすいのか
多くのチームで、回し打ちはこんな状態になっています。
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打っているのは数人だけ
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次の打者はボーッと待つ
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守備は球拾い要員
▶︎ 指導者としての葛藤
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注意すると空気が悪くなる
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何も言わないとダレる
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結果、妥協してしまう
でもあるとき気づきました。問題は選手の意識ではなく、「ルールがないこと」だと。
回し打ちを成功させる3つの鉄則
① 交代スピードを「競技」にする
感覚ではなく、数字で縛るのがポイントです。
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打席交代は15秒以内
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ボール回収は次打者が構えるまで
▶︎ 実体験
これを導入しただけで、「早く入れ!」「次いけ!」と選手同士で声が出るようになりました。
② 各ゲージに「目的」を与える
なんとなく打たせないことが重要です。
例)
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ゲージA:センター返し
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ゲージB:低めゴロOK
▶︎ 変化
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打球に意図が生まれる
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守備もポジションを考え始める
“考えて打つ・守る”空気が自然と生まれました。
③ 守備を「待ち時間」にしない
守っている選手にも役割を持たせます。
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一歩目の反応を意識
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捕球後は必ず送球動作まで
▶︎ 気づき
守備を練習に変えただけで、試合中の打球判断が明らかに向上しました。
【実践型】効率2倍の回し打ちメニュー構成
① 2ヶ所・3人1組ローテーション
図解イメージ(文章)
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打者
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次打者(準備・素振り)
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ボール供給
これを2ヶ所同時に回します。
▶︎ 効果
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待ち時間ほぼゼロ
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全員のスイング数が激増
※この方法を導入してからチーム全体の年間打撃数は約1.5倍に増えました
② 5スイング×複数セット制
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5スイング
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即交代
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合計3セット
▶︎ 理由
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疲労でフォームが崩れない
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1球ごとの集中力が上がる
▶︎ 工夫
最後の1球は「ランナー3塁」「右打ち」など条件付き。
③ 走者付きフリーバッティング
打者交代のタイミングで、守備側からランナーを出します。
▶︎ 守備側
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カット判断
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声かけが増える
▶︎ 打者側
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役割を考えた打撃になる
4. 指導者が本当に見るべき「待ち時間」
差が出るのは、打っていない時間です。
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次打者は準備できているか
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ボール回収が作業になっていないか
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守備位置を自分で修正しているか
ここを評価すると、練習全体の密度が一気に変わります。
まとめ:時間は「増やす」より「削る」
練習時間は増やせません。でも、無駄な5秒は削れます。
回し打ちを
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速く
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目的を持って
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全員参加型に変える
それだけで、チームの空気も、打撃数も、成長スピードも変わりました。指導者が一番楽になるのは、選手が自分たちで動き出した瞬間です。
次の練習から、ぜひ時計を見てみてください。そこに、チームが伸びるヒントがあります。


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