「ボール球に手が出てしまう」……。こうした悩みに対し、多くの選手が視力を鍛えようとしがちですが、実は原因の多くは「顔の向き」による視界の歪みにあります。
この記事は、「選球眼を上げて出塁率を伸ばしたい」選手や保護者の方に向けて、現役コーチの視点から書きました。両目で捉える顔の角度や、視界をブレさせない鼻の向きなど、人間の目の仕組みに基づいた身体操作のコツを詳しく解説します。
この記事を読めば、ボールが「線」で見える正しい視界の作り方が分かり、無駄な空振りを減らして信頼される打者へ進化するヒントが得られるはずです。
なぜ「顔の向き」でボールが見えなくなるのか?
選球眼が安定しない選手の多くに共通しているのが
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ピッチャーを横目で見ている
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首を強くひねりすぎている
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スイング中に顔が動いている
人間の目の仕組み
人の目は正面で両目を使ったとき、最も距離感(立体感)を正確に把握できます。
ところが顔の向きが崩れると…
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距離感が狂う
→ 変化球の曲がり始めが分からない -
視界が揺れる
→ ボールの軌道が途中で消える
指導現場での体験談
「ボール球が分からない」と言っていた中学生を動画で確認すると、 投げる前から顔が流れていた スイングと同時に視線が切れていた、顔の向きを直しただけで 空振り 早打ちが明らかに減りました。
【コーチ直伝】選球眼を最大化する「顔」の作り方
選球眼を最大化する「顔」の作り方、難しいことはありません。3つのチェックポイントだけです。
① 「両目」でピッチャーを正面に捉える
右バッターの場合
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左目がピッチャーの正面に来るよう
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顔をほんの少しだけ投手側へ向ける
大事なのは両目が水平・均等に使えていること
これにより
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ボールの軌道が
「点」ではなく「線」で見える -
高さ・前後の変化に強くなる
実際の変化
この意識を入れた選手は ワンバンに手が出なくなり 見逃しが増えました。
② あごを引き「上目遣い」をしない
よくあるNG!
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あごが上がる
→ 低めが見えない
逆に!
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引きすぎる
→ 視野が狭くなる
正解イメージ
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あごを「軽く」引く
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両目のレンズを
ボールの軌道に対して垂直
指導エピソード
低めの変化球が苦手だった選手があごの位置を修正 低めを我慢できるように。結果は三振が減り、四球が増加しました。
③ インパクトまで「鼻の向き」を動かさない
スイング中
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顔が早くピッチャー側を向く
→ 視界が一瞬で切れる
意識するのはこれ「鼻の先を、当たる位置に向け続ける」
これだけで
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視界のブレが消える
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ギリギリまで見極められる
よくある指導成果
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ファールで粘れる
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追い込まれても対応できる
といった変化が出ます。
自宅でできる「ビジョン・トレーニング」
指先フォーカス練習
やり方
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構えを作る
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ピッチャー役が指で数字を出す
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ステップしながら数字を読み上げる
ポイント
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顔を動かさない
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両目で捉える
この練習で身につくこと
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動きながら視線を固定
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情報処理の安定
実際に 見逃し三振が減った カウントを作れるようになった選手が多くいます。
まとめ:選球眼が良くなると「役割」が変わる
選球眼は才能ではありません。「ボールが一番よく見える姿勢を作る技術」です。
そして選球眼が良くなると
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ボール球を振らない
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四球が増える
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出塁率が上がる
結果!チームへの貢献度が一気に上がります。
ヒットが出なくても
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出塁できる
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流れを作れる
そんな選手は、必ず信頼される存在になります。打てないときこそ、バットを振る前に鏡の前で「顔の向き」を確認してみてください。
その小さな修正が、あなたの打率と役割を大きく変えてくれるはずです。


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