「毎日素振りをしているのにヒットが出ない」……。そんな悩みの原因は、スイングの形以前の「グリップの握り」にあるかもしれません。バットと体の唯一の接点である握り方ひとつで、打球の質は劇的に変わります。
この記事は、「振り遅れを解消して鋭い打球を飛ばしたい」選手や、子供の力みを改善したい保護者様に向けて書きました。現役コーチの視点から、スイングスピードを上げる「正しい握りの3か条」と具体的な練習法を解説します。読むことで、力みの抜けたしなやかなスイングを習得し、次の試合で「打てる」自信が手に入るはずです。
なぜ「握り方」ひとつで打てる・打てないが決まるのか?
「打てない」と悩む中学生の多くに共通しているのが
✖ 手のひらでギュッと握る(パームグリップ)
現場でよくあるケース
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「飛ばしたい!」と思う
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無意識に強く握る
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スイングが重くなる
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振り遅れる
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さらに力む…
この握り方には、大きなデメリットがあります。
① 手首が固まる
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可動域が狭くなる
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バットのヘッドが走らない
② ドアスイングになりやすい
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腕に力が入りすぎる
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バットが外回りする
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差し込まれる
体験談
ある中学生に「フォームはいいのに、なんで打てないんだろう?」と思ってグリップを見たら、毎回フルパワー握り。
握りを変えただけで
>スイングが軽く
>打球が前に飛ぶ
ようになりました。
【コーチ直伝】理想的なグリップ3つのポイント
ここからは「打球が変わる正しい握り」を一つずつ確認しましょう。
「指の付け根」で引っ掛ける(フィンガーグリップ)
バットは
✖ 手のひらで包む
〇 指の付け根(関節あたり)に引っ掛ける
こうなると…
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手首が柔らかく使える
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リストターンが自然に出る
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押し込める打球になる
よくある指導現場の一言
大事なのは完璧な打球ではなく、ミスを最小限に抑えることだよ
これだけで、力みが抜ける選手は本当に多いです。
両手の「第二関節」を揃える意識
構えたときにチェック!
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両手の
中指の第二関節が一直線に近いか
これを意識すると…
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脇が自然に締まる
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バットが内側から出る
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インサイドアウトになりやすい
体験談
「ボールが全部ファールになる」選手が関節を揃えただけで、センター方向への打球が増えたこともありました。
握る強さは「傘を持つくらい」
中学生のうちは特に!
打球の飛距離は、スイングスピードだけで決まってしまう。と思いがちですが、実は逆です。
目安
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誰かに引っ張られたら
> スッと抜けるくらい
コツ
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構え〜始動:リラックス
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インパクトの瞬間だけ:キュッ
僕がよく伝える言葉
「当てる」「見る」ことを優先し、力は段階的に上げていくことだよ
これだけでスイングスピードが上がる選手、かなりいます。
グリップ感覚を作る簡単ドリル
試合で力まないためには、練習で「抜く感覚」を覚えることが大切です。
指先ティーバッティング
やり方
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普段の半分くらいの力で握る
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指先で支えるイメージ
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ティー or 軽いトスで打つ
意識すること
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力で振らない
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芯に当てる
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バットの重みを感じる
実際にやってみると…
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「え、こんな軽くても飛ぶの?」
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「当たった時、楽だな」
この感覚が
>試合での余裕
>ミスの減少
につながります。
まとめ:正しい握りが、スイングを変える
中学生のうちは
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力が入りやすい
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結果を急ぎがち
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周りと比べて焦る
でも、上達の近道はシンプルです。
✔ 指で握る
✔ 関節を揃える
✔ リラックスする
この3つを意識するだけでバットの出方は確実に変わります。
次の練習では、まずフォームを見る前に、自分のグリップをチェックするところから
始めてみてください。
「打てない」には、必ず理由があります。
一つずつ、一緒にクリアしていきましょう


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