「練習で疲れたから……」と、泥のついたグラブをバッグに入れっぱなしにしていませんか?実は、この何気ない習慣が革の寿命を縮めるだけでなく、捕球ミスを招く大きな原因にもなります。
この記事は、「グラブを最高の状態で長く使いたい」選手や保護者の方に向けて書きました。現役コーチの視点から、放置によるリスクや、忙しくても最短5分で終わる「黄金のお手入れルーティン」を詳しく伝授します。
この記事を読めば、革のしなやかさを保つ秘訣が分かり、道具をケアする時間を通じて「守備の上達」を掴めるはずです。
放置すると起きる3つのリスク
① 革の乾燥とひび割れ
グラブは牛革でできています。革は生き物と同じで
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適度な水分
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適度な油分
このバランスで、しなやかさを保っています。泥や砂を触るとザラッとした感触と一緒に革の油分が奪われていくのが分かります。
これを放置すると
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表面が白っぽくなる
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カサカサ音がする
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最終的にヒビが入る
一度ひび割れた革は元には戻りません。
② 湿気によるカビと悪臭
汗を吸ったままのグラブをバッグに入れると次に開けた瞬間
「……くさっ」
この経験、ありませんか?湿気は
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カビの原因になる
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革の繊維を弱くする
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型崩れを早める
という三重苦です。
③ 重くなり、操作性が落ちる
泥・砂・古いオイルが溜まるとグラブは確実に重くなります。
数十グラムの違いでも
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指の動き
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捕球の反応
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球際の強さ
は、はっきり変わります。
「最近エラーが増えたな…」実はグラブが原因というケースも少なくありません。
【実践】最短5分で終わる黄金ルーティン
使う道具は基本これだけ。
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ブラシ
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布
慣れれば、本当に5分で終わります。
ステップ1:ブラッシング(約2分)
まずはブラシ。馬毛や豚毛のブラシを使って
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ウェブの隙間
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指の付け根
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縫い目
を、サッ、サッと払います。
体験談
ブラシをかけるときの「シャッ、シャッ」という乾いた音。砂が落ちていく感覚が意外と気持ちいいんです。
ポイント
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汚れの上からオイルは絶対NG
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まずは「落とす」が最優先
ステップ2:布で汗を拭く(約2分)
次は乾いた布。使い古したTシャツで十分です。特に重点的に拭くのは
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手を入れる部分
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平裏(手のひらが当たる面)
汗の塩分は革にとって天敵。拭いた後革の表面がサラッと変わる感触をぜひ感じてください。
ステップ3:オイルは「必要なところだけ」(約1分)
毎回オイルは不要です。
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捕球面を触って
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カサついていたら
指先にほんの少し取って刷り込むように伸ばします。オイルを入れると
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革の色が一段階、濃くなる
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ツヤが戻る
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しっとり吸い付く感触になる
この変化がたまらなく良い。
ステップ4:陰干し
最後は
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直射日光NG
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風通しの良い場所
に置くだけ。
グラブスタンドがなくても問題ありません。
【プロ目線】やりがちなNG手入れ3選
良かれと思ってついやりがちです。
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水洗い・濡れタオルの多用
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ストーブやドライヤーで乾燥
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オイルの塗りすぎ
特にオイル過多は
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重くなる
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コシがなくなる
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捕球が安定しなくなる
「栄養過多」も革には毒です。
なぜ「道具を大切にする人」は上達するのか?
ここすごく大事な話です。
グラブを手入れする時間はただの作業ではありません。
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今日の試合
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あのゴロ
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あのフライ
自然と自分のプレーを振り返る時間になります。実際上手い選手ほど
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道具を雑に扱わない
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置き方が丁寧
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手入れが習慣化している
これは偶然ではありません。道具を大切にする=プレーを大切にする、その意識が
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捕球の集中力
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ミスへの向き合い方
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成長スピード
すべてに繋がっていきます。
よくある質問(FAQ)
Q. 毎日オイルを塗った方がいい?
A. いいえ。
カサついた時だけで十分です。
Q. ブラシはどんな毛がいい?
A. 馬毛か豚毛がおすすめ。
ナイロンは革を傷めやすいです。
Q. 雨で濡れた時は?
A. すぐに水分を拭き取り、陰干し。
完全に乾いてから、少量オイルを。
まとめ:5分の習慣が、グラブと自分を育てる
グラブは、手をかけた分だけ応えてくれます。
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手に馴染む
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動きが良くなる
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プレーに自信が出る
たった5分。でも、その5分を続けた選手は確実に差をつけています。今日、家に帰ったらバッグからグラブを出して、まずはブラシをかけてみてください。
その音と感触が、次の好プレーの始まりです。


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