肩や肘が痛い…と思ったら。無理をさせないための休息の目安

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「少し違和感があるけれど、休むのは甘えかな?」そんな不安を抱えながらグラウンドに立ち続けていませんか。真面目な選手ほど体のSOSを見逃し、選手生命に関わる怪我へと悪化させてしまうケースが少なくありません。

この記事は、「肩や肘の痛みで休むべきか迷っている」選手や保護者の方に向けて書きました。現役コーチの視点から、「筋肉痛」と「危険な怪我」の判別法や、野球肘を防ぐ休息の取り方、復帰を早める過ごし方を詳しく解説します。

この記事を読めば、今の痛みと正しく向き合う判断基準が分かり、怪我を乗り越えて一生野球を楽しむための「体との付き合い方」を習得できるはずです。


放置は厳禁

「ただの筋肉痛」と「怪我の前兆」の見分け方昔は「筋肉痛なら気合で乗り切れ」と言われる時代もありました。

ただ、肩や肘の痛みは筋肉痛ではないケースが非常に多いのが特徴です。

筋肉痛の特徴

  • 太ももや背中など、筋肉の太い部分が重だるい

  • 動かすと少し痛いが、2〜3日で自然に消える

怪我の前兆の特徴

  • 関節の奥がチクッと痛む

  • 骨の出っ張りを押すと痛い

  • 投げ終わった後も痛みが残る

特に注意してほしいのが全力で10球ほど投げた時に痛みが強くなる、またはフォームが崩れる場合です。

これは単なる疲労ではなく骨・靭帯・関節に炎症が起きている可能性が高いサインです。

現場で実際にあった話

  • 「最初はキャッチボールだけ痛かった」

  • 「アップ中は平気だけど、試合になると痛む」

  • 「我慢して投げ続けたら、急に投げられなくなった」

こうした声は、本当によく聞きます。


 【コーチが教える】休息と判断の3ステップ

痛みを感じた時何を基準に行動すればいいのか。現場で伝えているシンプルな3つのステップです。


ステップ1

まずは「48時間の完全休止」

違和感を覚えたらまずは2日間、投げる動作を完全にストップしてください。

  • キャッチボール

  • シャドーピッチング

  • 軽く投げる、もNG

ここで痛みが完全に消えれば一時的な疲労の可能性が高いです。

体験談

無理に「様子見で少し投げる」をした選手ほど結局、回復まで時間がかかる傾向があります。


ステップ2

日常生活でのセルフチェック、次のような場面で痛みが出るかを確認します。

  • 歯を磨くときに肘が痛い

  • 高いところに手を伸ばすと肩が響く

  • 朝起きた時に腕が重い、だるい

こうした野球以外の動作で痛みが出る状態は炎症がかなり進んでいるサインです。

この段階で練習を続けると数週間〜数ヶ月の長期離脱に繋がる可能性が高くなります。


ステップ3

医療機関への受診(最優先)

「休めば治るだろう」この自己判断が一番危険です。特に成長期の小学生・中学生は骨がまだ完成していないため

  • 野球肘

  • 離断性骨軟骨炎

など、将来に影響する怪我に繋がることもあります。早めに整形外科を受診しレントゲンやエコー検査を受けることが実は一番早い復帰への近道です。


 「休む=退歩」ではない

オフの時間の正しい使い方

練習を休むことは決してマイナスではありません。やり方次第で成長の時間に変えることができます。

休養中にできること

  • 下半身・体幹のトレーニング

  • 肩肘に負担をかけないストレッチ

  • プロ選手の動画でフォーム研究

  • アイシングやケアの習慣化

現場で感じること

怪我から復帰した選手の中には「前より投げやすくなった」「球速が上がった」と言う選手も少なくありません。

それは体を見直す時間をしっかり取れたからです。


 予防が一番の近道

肩を痛めにくい正しい投げ方の基本、怪我を繰り返す選手に共通しているのが、腕だけで投げてしまっていることです。肩や肘を守るために、特に意識してほしいポイントがあります。

股関節を使った投げ方のポイント

  • 下半身から動き出す

  • 軸足のお尻に体重を乗せる

  • 腕は「振る」のではなく「ついてくる」感覚

上半身だけで投げると肩や肘に負担が集中します。

逆に、下半身と体幹を使えるようになると球速も安定し、再発防止にも繋がります。


まとめ

一生野球を楽しむために、今の1試合・今の1日の練習は大切かもしれません。しかし、無理をして怪我を悪化させ一生全力で投げられなくなる代償はあまりにも大きすぎます。

「痛いと言い出せない空気」ではなく「違和感があるから今日は休みます」と言える勇気。

そして、それを受け入れてあげられる環境こそが選手の未来を守ります。少しでも「おかしいな」と感じたら迷わずブレーキを踏んでください。

その休息が数ヶ月後、数年後の大きな成長に必ず繋がります。


※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的な診断や治療を代替するものではありません。肩や肘に痛みがある場合は、必ず医師・専門の医療機関に相談してください。

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